時間が食い散らかされて、ほんとうに心もとない。
怪物は、ガラスを砕いたギザギザの歯をしていて、ぼくの胸もとを食いちぎりにやってくる――。
ひとり暮らしの男が、手帳の日割りの欄にちっちゃな字で言葉を埋めていく。最近、記憶がとびやすい。夜ばっかりがループしているような、繰り返しの日常に嫌気がさして、引越しの準備を始める……。
「閏」「日和」「修一」三人の男女の一人称告白体で構成された中編小説。
紙の本(文庫) 750円+送料+税
電子書籍 500円+税
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